議論

なぜ日本経済は低成長化するのか

「日本の真のグローバリズムはこれからなんじゃないかな」 http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20090511#p1について 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 古代なら人口減少は経済衰退を意味しただろう。中世までは人口減少は需要の減少を意味し、それは供給の減少…

なぜ追加経済対策の贈与税減税は「オレオレ詐欺的即効性政策」なのか?

金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 家計にプラス? 追加経済対策のポイント http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000651-san-bus_all 《環境》 省エネ家電の普及促進では、省エネ性能を星印で示す「多段階評価制度」で4つ星以上 の冷蔵庫やエアコ…

なぜ「自然は真空を嫌う」ように社会は等価交換を嫌うのか その3 等価交換嫌悪論

pikarrr 人はなぜ合理的ではないのか。 考える名無しさん コミュニケーションは必ず失敗するからでしょう。コミュニケーションは不可能である事を人間に知らしめる。人間は動物である以上、認識し得ないものが最低一つはある。それは、今行動し・存在する「…

なぜ新自由主義は破綻したのか その2

−−−−規律訓練と言っているような個人レベルの消費者教育というか家計のやりくりの教育は悪くないとは思う。ただ、自由と無法地帯をどう捉えているかにもよるだろうけど…。それに下記のようなちょっとした点も疑問に思う。確かに強者は強者と助け合うという面…

ドゥルーズ 管理社会と規律訓練

−−−−貴方は、精神分析学批判としていますが、このあくまでパラノイア系神経症への転移による治療を批判し、スキゾ系については無批判であると言うドゥルーズに対する私の見方については、どのように考えるのでしょうか。根本的に、貴方の精神分析学批判につ…

なぜ資源価格高騰こそが環境にやさしいのか

なぜ燃料電池は失敗したのか http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20081001からの続き。 考える名無しさん 日本の高度経済時代には、資源輸出国家が、資源消費加工商品輸出国家よりも、主導権を握っている事はなかった。今は、G8に見られるような先進国に追いつこ…

「環境-調和図式」と構造主義(全体)

[試論]身体の政治的な「環境-調和図式」 その1 http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20080811のコメント欄より、脂(あぶらすまし)さん*1との議論。 *1:アブラブログ http://aburax.blog80.fc2.com/

「環境-調和図式」と構造主義 その2 <環境-調和図式>3

[試論]身体の政治的な「環境-調和図式」 その1 http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20080811のコメント欄より、脂(あぶらすまし)さん*1との議論。 ■脂(あぶらすまし)>ラカンには言語外の経験、訓練は排除されているので、重要な指摘はむしろ構造が「不調和…

「環境-調和図式」と構造主義 その1 <環境-調和図式>2

[試論]身体の政治的な「環境-調和図式」 その1 http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20080811のコメント欄より、脂(あぶらすまし)さん*1との議論。 ■脂(あぶらすまし)勝手に思いついたことが自分で「面白いな」と思えたのでコメントしてみます。その図表、こ…

なぜ下流はサヨク化すべきなのか

pikarrr ボクが思うのは、いまの下流はあまりに国家に頼ろうとしすぎていると思う。制度としてどうにかしてほしい。これはわがままに近い。国家にはそこまでの力はない。下流は自らなんとかしなければならない。それは下流たちが団結することしかない。引き…

なぜゾウの群れは地震発生前に山に駆け上って難を逃れたのか

pikarrr 言語コミュニケーションは「規則」だけでは成立しない。「規則」という明文化以上のなにかがなければ、コミュニケーションは成立しない。ウィトゲンシュタインはこれを「言語ゲーム」とよんだ。 wisteria-1 規則が機能するには、同時的なもの異時的…

なぜ「世界共和国」は超越論的統覚なのか。

考える名無しさん 柄谷の単独者というコンセプトは「私」という実存的な問いが「ほかならぬこの」という否定神学的な構造・他者関係へと媒介されることで普遍性へと「飛躍」するという流れになっていて、いわゆる「主体」とは関係ない。むしろ「構造」「歴史…

なぜ継続した関係が必要なのか

考える名無しさん 一定水準の衣食住と医療福祉を国家が完全に保証した上で、国が指定して国民全員、職場も学校も家庭も入れ替えたらたらいい。すべての人が毎日違う場所で違う人と出会い、毎日毎日をリセットすることで、結託しての不正や腐敗が起こることを…

なぜ国家は必要とされるのか

第三の波平 グローバルな資本主義の展開というのはますます拡大していて、たとえば昨年ベストセラーになったトーマス・フリードマンの『フラット化する世界』(日本経済新聞社)でも出ていましたが、アメリカ人とインド人が直接に賃金競争を行うような場合が…

なぜ宇宙人が来襲しないと国家はなくならないのか

考える名無しさん 国家が存在する以前から市場経済は存在した。国家が崩壊しても市場経済は残る。戦後の闇市。そして市場経済が必要としなければ国家は駆逐される。EUは欧州の国家の枠組みをブレイクスルーした。グローバル経済の進捗と共に従来の国家の枠…

なぜ「男というもの」は「女というもの」に責務を感じるのか

考える名無しさん 3年つきあってる彼女に結婚迫られた。俺は結婚する意味がよくわからん。そもそもなんで結婚するんだ? 第三の波平 リスク管理だよ。日本では女性の社会進出は難しいので、長期的な経済力確保のための契約が必要だ。男の場合は、経済力を求…

動物化したら何が困るのか 「動物化」をめぐって その2

考える名無しさん 動物化したら何が困るのか教えてください。 考える名無しさん 動物化はできるできないじゃなくて、人間工学が進んだ結果避けられないもの 考える名無しさん 「東京から考える」(ISBN:4140910747)の北田のような態度は確かに必要かも知れ…

「資本とネーションと、時々、国家」

考える名無しさん 市場主義の広がりで国家にしがみつこうとする弱者が国家の機能不全によって今度はネットにしがみつく、これからはネットが社会的紐帯としてのネーションの役割を担う、という理屈でいいのかい? 第三の波平 国家にしがみつくというよりも、…

オタクはネットでおばちゃん化するか

第三の波平 オタクってなにか不気味な人々という感じから「動物化」と名付けられて、人々が納得し、そしてオタク自身も安心した。しかしネットの普及の中で明らかになったのは、なんだよ、ただの「おばちゃん」じゃん!ということ。なにも違わない人間くさい…

なぜ経済学で「幸福」は語れないのか  経済学の彼岸 その3

「 なぜ池田氏は「普通の経済学」といったのか 」 http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20070216のコメント欄からの転用です。(改訂有り) tako 別に経済学は「幸福」議論していないわけではないんだけど。ただ、標準的な大学の学部レベルの経済学では議論しにく…

痕跡とプログラムと欲望

「フーコーの権力論とグレイゾーン化」 http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20060920のコメント欄からの転用です。参照として、id:voleurknknさんのブログの以下の記事とコメント欄に連動しています。 「痕跡とプログラム」 http://d.hatena.ne.jp/voleurknkn/20…

なぜ進化論はポスト構造主義的なのか

考える名無しさん ポストモダニズムに歴史的視点があるかどうかか。無いね。だから、進化論・ヘーゲル弁証法を否定し、通時性から共時性の肯定になった。つまり、色んな分野でも言われているように、歴史の終焉だ。ここが、ポスト構造主義の共通点だ。 歴史…

なぜ仕事はおもしろいのか その2

id:fuku33 はじめまして。いつも興味深く拝読させていただいているものです。(エントリー「なぜ仕事はおもしろいのか」 http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20061110において)「労働機械」と「精密機械」として表現を対比させるのも面白いと思うのですが、前者…

ラカンと認知科学

考える名無しさん ぶっちゃけ、ラカンなんて学んでも雑談以外にメリットはない。若いんなら、そんなもんに貴重な時間を使わないでほしい。認知科学分野からみたら、ただの与太話にすぎないんだから。 ぴかぁ〜◆q5y3ccmqnw 認知科学は、情報処理の観点から知…

「熱狂の人類史」と歴史主義と脱構築とサンバルタン

■比較文明論と歴史主義と脱構築 リーマン◆N.J4yHzilE 歴史自体が一つの主体から構成されたお話に過ぎないことはすでにレヴィ=ストロースがサルトルを歴史主義者として葬り去ったときに明確になっています。 「歴史主義」は一つの進化論であり、それは漸進す…

なぜ「自然」は歴史的産物なのか

■人間誕生の管理 考える名無しさん マルクスによれば、資本がそれ自体ではどうにもならないものに自然資源と労働力の再生産の2つがありますね。 自然主義的闘争の立場では、自然資源=環境というものは市場のコントロール化におかれるようですが、労働力の…

なぜ柄谷には「外部」がないのか

むじんくん 近代的自己意識の運動と近代的時間概念、これは密接な関連、というよりも同じものだと思います。近代的時間の特徴は、「進歩」というもので、これは人間の「成長」を時間軸上に描くという形で語られますね。 考える名無しさん たしかにヴィーコ、…

なぜ「デスノート」はセカイ系ではないのか

id:genesis 「なぜ「デスノート」はセカイ系ではないのか」*1 *2を拝読いたしました。セカイ系の構図把握については異論無いのですが,最後に展開しておられる『デスノート』への適用については不明瞭な印象を受けました。 pikarrrさんは「外部の産出、そし…

続  オタクであることはなぜ恥ずかしいのか その3

risuga コメントでのやりとりも大変面白く読ませて頂きました。仰る通り「オタク系→恥ずかしい」「純愛系→恥ずかしくない」の差は社会規範によるものでしょうし、長谷部悠作さんのご指摘にある「表面的露骨さ」も作用しているのでしょうね。となると「オタク…

続  オタクであることはなぜ恥ずかしいのか その2

pikarrr マルセル・デュシャン「泉」はパロディ(アイロニー)です。これはとてもポストモダン的な傾向で、ボクは「拡散」と呼びます。ボクが「ボクはこのような現代のイベント化傾向の中でも、マンガ、アニメなどはいまだにきちんと物語ることでリアリティ…