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なぜ数字はグローバルな共通言語となったのか

1)ベイトソンの学習論 「経済コンベンション」は普遍であるといっているわけではなく、近代という歴史状況を考えると、グローバルに共通な社会基盤にするのにもっとも有用だろう、ということです。コンベンションとはなにかをわかりやすく説明するために、…

コンベンション(自生的社会秩序)に関する13の考察

経済コンベンションがグローバル化を可能にした。 経済コンベンションは数字を共通語とする。 社会文化コンベンションはローカルでありグローバルには統一しえない。 マルクスの唯物史観は経済コンベンションについてである。 経済コンベンションのグローバ…

なぜグローバリズムは経済的コンベンションなのか 下部構造としてのコンベンション

「万人に対する闘争」と慣習(コンベンション) 慣習(コンベンション)とはなにか。「コンベンション」は近代化の中で社会秩序はいかに可能であるかという議論からきています。ホッブズは「リヴァイアサン」(ISBN:4003400410)の中で自然状態では「万人の万…

慣習(コンベンション)は権力関係の中で変化する

慣習(コンベンション)は現実(リアリティ)を支える 慣習(コンベンション)は人の「リアリティ」に関係します。社会的に獲得する疑いえない現実(リアリティ)を慣習(コンベンション)は支えています。そして保守主義は慣習(コンベンション)を重視する…

なぜ奴隷制は効率的といえないのか 

「人権という迷信」 やはり「池田信夫blog」http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuoは面白いですね。経済的リバタリアンここにあり、という感じでしょうか。これらは当然、暴論であるでしょうが、なぜ暴論であるのかを考えることが重要なのでしょう。 「奴隷制の…

なぜコンベンションを記述することは困難なのか

コンベンション(社会の暗黙の協約)はいかに可能か。 コンベンション(社会の暗黙の協約)はいかに可能か。その説明には超越論的なものと経験論的なものがあるだろう。 超越論的(合理論)・・・共時的 ↑ ・構造主義(レヴィ=ストロース、ラカン) ・贈与…

コンベンションと統治技術(全体)

1 統治技術とコンベンション(なぜ人々を集めるところにコンベンション(黙契)は生まれるのか) 2 民主主義とコンベンション(なぜ自由と平等は病なのか) 3 資本主義経済とコンベンション(なぜ「ブランド」を求めるのか) 4 情報社会とコンベンション…

なぜ自由と平等は病なのか コンベンションと統治技術 その4

コンベンション(慣習)から言語世界へ 近代化とはなにか。歴史学の大きな謎の一つであるが、教科書的には人文主義という人間への自覚に始まると言われる。これを説明するのに社会の都市化がある。都市は様々なコンベンションが交差する地点である。そこに村…

なぜネットは自由主義に充足するのか コンベンションと統治技術 その3

ネット・コンベンション 近代以降の社会統治は、法権力、生権力(市場)を規律・訓練というコンベンショナルな通路を通して行使された。すなわち規範、貨幣交換を通して社会秩序は形成されてきた。いま、それに対して新たなコンベンションが生まれている。情…

なぜ「ブランド」を求めるのか コンベンションと統治技術 その2

「ブランド」というコンベンショナルな信頼関係 資本主義は経済学的な理念として完全競争をめざすことが求められるが、実際に企業が利益をえるためにはいかに完全競争を回避するか、いかに他社と差別化するかが重要になる。そのためには様々な方法が駆使され…

なぜ人々を集めるところにコンベンション(黙契)は生まれるのか コンベンションと統治技術 その1

1)コンベンション 贈与交換と「シニフィアンの規則性」 人々を集めるところに集団的秩序、コンベンション(黙契)が生まれる。それは環境圧が高いほど助け合いが必要であるからだ。助け合いは贈与交換として生まれる。困った人を助けること。そこに助けて…