これからオタクを背負うのはオタク女子か?

pikarrr2009-07-20

オタク女子の解離行動


どうもオタク女子が気になる。映画ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破でも、典型的なオタク女子キャラ「マリ」が登場した。オタク女子は、第三世代セカイ系オタク=評論とも、また第四世代ニコニコ系オタク=運動とも違い、新しいオタク像である。今日も映画館にオタク女子がたくさんいたが、確実に増殖しているのだろう。

オタク女子は腐女子とは違う。どちらかと言えばコスプレマニアにちかい。ボクのイメージでは宇多田ヒカル、しょうこたん、声優女子、ヱヴァのマリ・・・

彼女たちの象徴界(無意識)はオタク男子と同じである。オタク文化にオタク男子しかない。しかし彼女たちの身体が女性であり、社会的に女性であることを求められるという解離状態にあることがその行動に表れる。たとえば・・・


・どこかいつも不自然にテンションが高くて演じている感じ
・早口で一人ボケツッコミでしゃべりまくって、表情がついてこない感じ
・女性のかわいさを出すことが苦手なんだけど、ネタ的にコスプレ的にかわいさを作ることには大胆
・性に関して冷静で男目線で自分の女を見てる感じ




ライトオタク化するオタク男子と浮上するオタク女子


社会にオタク文化が広まれば、子供はだれもが多かれ少なかれその洗礼を受ける。そこには男女差はないわけで、当然女の子でもオタク文化が刻まれる。でも大人になるにつれて、ねじれてくる。オタク文化というのは徹底的な男性文化、男尊女卑文化なわけで、ロリとか、女性のセクシャリティを商品化する。

オタク女子は、オタクの精神性なのに、自分自身が商品としての女性であるという解離がある。だから自分の女性性に対して客観的で、とても冷めていて、女性の身体を「物」として扱うというクールさがある。コスプレにはまるのはそのためである。そもそも女性あることに解離があるのだから、コスプレとして女性を演じることが逆に自然なものとなる。

この傾向は、多かれ少なかれ、現代女性に現れる傾向だろうが、多くの女性はそれを隠しつつ、「かわいい」という他者評価によって解離を埋めていく。それに対して、オタク女子はオタクとしての自己に向かうのではないだろうか。

もういまのオタク男子には、第三世代のキモさは残っていない。オタク男子はライトオタク化して、むしろオタクのキモさを継承しているのは、オタク女子なのかもしれないな。これからは潜伏したオタク女子が浮上して、オタク女子の時代がくる?


参考:なぜショコタン(中川翔子)はエロいのか http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20080206#p1

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