なぜネットには左派の魔物が住んでいるのか

pikarrr2009-11-14

twitterにて http://twitter.com/pikarrr


yhosok:  2chって田舎なのかぁ。 RT @pikarrr ありがとうございます。ではさっそく。「なぜ2ちゃんねらーは田舎ものでtwitterは都会人なのか」 http://bit.ly/2OQp4X


pikarrr:  twitterの快楽は、「都会的」な空気の緩さ。儀礼的放置」。それを支える仕組みは140文字縛りと流れ続ける大量のつぶやき。2ちゃんえるでいうところの「いまなら言える!」状態。


pikarrr:  実社会の都会化がネットのムラ社会を求めてきた。あるいはネットのムラ社会が実社会の都会化を補完してきたとも言える。ネオリベラリズムとIT革命の深い繋がり。


pikarrr:  ネットのコミュニケーション社会は基本、萌えおたくとITおたくと引きこもりという暇人の巣窟という特殊な場だったけど、最近は普通の人が現実のキャラのままに普通にコミュニケーションすることが増えてきた。twitterはそのニーズに応えた仕組みを具えているゆえに成功していると言える。


yhosok:  . @pikarrr ちょっと思ったんですが、2chみたいなのとツイッタではレベルが違うようにも見えます。2chは場を提供するアプリケーションですけど、ツイッタはメッセージの伝播経路を抽象化したプロトコル的なもので、実際にそれを色んな形に編集するサービスが存在します。


pikarrr:  噂は聞いていますがこの当たりは勉強不足で。自由度の高さによる可能性ですか。直接民主主義の夢想まで出ているようですね



yhosok:  東さんの「民主主義2.0」ですよね。確かに呟きの集合をシステムが編集してあとは各分野の官僚などが実行すればいい、という媒介なしの民主主義は可能かも知れませんね。


pikarrr:  ネット上の社会には新たなサービスが登場するごとに回帰するヴィジョンがあります。グローバルビレッジから、梅田望夫web2.0から・・・東の民主主義2.0は質として良いとは言えないですね。ボクはやはり決定的な限界があると思っています。ネットでは生活できない。 @yhosok


yhosok:  なるほど、ただ媒介なしの世界って魅力があるんですよねぇ。肉体持ってる限りは到達不能なのかな。


pikarrr:  人はベタに生存しないといけないので。ネットではお腹は膨れないという端的な事実。現代で言えばネットの社会には貨幣移動がない。


pikarrr:  ネットは実社会の貨幣流通をネオリベラリズムへ強化したけど、ネットの社会はノーマネー社会だからね。ネットの社会に電子マネーによって独自の貨幣流通経済が普及すると大変なことになるかも・・・でもフリーの文化が根付き、コピペ天国でなにを売り買いするのかな。


yhosok:  だけど、完全に貨幣が電子マネー化すると、貨幣に対するフェティッシュな固着は無くなっちゃうだろうから、かなり発想転換が起きそうな気が。「自分の財産を処分する」という感覚も薄れる気がするけど、どうだろう。


pikarrr:  貨幣へのフェティシズム形而上学なので物体とか関係なくていわば数字そのものでしょう。


dseqlbrm:  . @yhosok @pikarrr 素朴な疑問なんですが、ネットの社会って何ですか?


pikarrr:  ネットの不特定多数で作ろうとするコミュニケーション運動、みたいなものでしょうか。人には社会を作る特性があるので・・・


pikarrr:  どれだけの人が生活ができているか、ですね。アフェも結局、実社会でバイトした方が効率が良いといわれますし・・・


dseqlbrm:  . @pikarrr @yhosok ただのコミュニケーション運動なら、ノーマネーなのはむしろ当たり前のような気も・・・?


pikarrr:  実社会にはコミュニケーションと貨幣交換は密接に結びついていますね。特に資本は信用であって密接ですね。というか実社会では多くにおいて貨幣交換(コミュニケーション)の方が先行していますが・・・こういうのは経済学的にはタブーなのかな・・


dseqlbrm:  . @pikarrr @yhosok ふむ。なるほど。そもそもネットでは物的なものを直接やり取りすることはできないですからね。金銭的な授受が伴うコミュニケーションというのは、一部のサービスや、ソフトウェアなどに限定されるんでしょう。


pikarrr:  近代における(資本主義)経済のテイクオフ。そして経済に従う社会としての大衆社会の登場。この社会と経済の緩やかな分化は、ネットにおいて経済から切り離された純粋な社会として現れた?それは近代以前の社会、贈与交換を基本とするムラ社会だった?


yhosok:  . @dseqlbrm @pikarrr ネット社会は貨幣が媒介してないので、今までは村社会だったんですね。そこで何か生産されたとしても、無償でその村に提供されるという。ここに貨幣が介在するようになるかどうか、という点ですよね。


pikarrr:  貨幣が媒介しにくいとともに、アメリカで登場したときからフリーを基本にするリベラルな「信念」がありましたね。非資本主義社会のような理想。だからグローバルビレッジ、民主主義2.0のような左派の夢が回帰し続ける。


yhosok:  確かにそうですね。ただ、感覚が変わるかなぁと。利用限度が決まってるカードみたいにならないですかね。所有する貨幣を使う、というよりも。 RT @pikarrr 貨幣へのフェティシズム形而上学なので物体とか関係なくていわば数字そのものでしょう。


pikarrr:  (左派的な)地域通貨みたいな感じですかね。ネット住人だけの通貨みたいな。


dseqlbrm:  . @pikarrr @yhosok 左派の認識する世界の中ではということですか・・・。ただ私はネットでも資本主義の原則が生きてると思うのですけどね。


pikarrr:  たとえば資本主義の原則とはどのような?


dseqlbrm:  利益の最大化と価格競争です。


pikarrr:  いまの議論でまずネットとネットの社会は違います。ネットは資本主義経済の強力な道具です。今言っているのはコミュニケーションベースのネットの社会です。この社会で二つは働いています?


pikarrr:  たとえば池田信夫は実社会の価値の基本が貨幣なら、ネットは他者の関心が価値の基本といっていますね。いかに多くの人の関心を集めるか。関心利益の最大化とかはあるかも。


yhosok:  いや、ネット住人だけじゃなくて、一般的貨幣でいいんですが、全部電子マネーになると与信だけが問題になる世界になるんじゃないかな、と。 RT @pikarrr (左派的な)地域通貨みたいな感じですかね。ネット住人だけの通貨みたいな。


yhosok:  というか、全部電子マネーにすると、新しい形態の社会主義ができそうな気がしてきたけど、具体的イメージはわいてません(笑)


pikarrr:  やはりネットには左派の魔物が住んでいますね。誰もが一度は感染する(笑)


pikarrr:  議論を補足すると、ポランニーによると経済には貨幣(商品)交換、贈与交換、再配分があると言われます。貨幣(商品)交換が全面化したのが近代資本主義の特徴ですが、それ以前は贈与交換、再配分によって経済が支えられていた、と言われます。あと自給自足もありますが。


pikarrr:  貨幣交換のないネットの社会では贈与交換が中心と言われます。以前の贈与交換と違って、ネットの特性から一人から不特定多数への贈与ですが。みながみなに贈与し合うことでネット経済秩序が成り立っている。ここでの基本単位が池田信夫によると「関心」であると。
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