日本人論の面白さ

pikarrr2010-07-24

なぜか、エントリー「なぜ日本人にあいさつは必要なのか」の評判がよく、新聞社2社のウェブに取り上げていただいた。ガジェット通信は2回目、まさかasahi.comに取り上げられるとは。

何が良かったのかよくわからない。この記事は2ちゃんねるの哲学板での議論からきている。([対話]なぜ日本人にあいさつは必要なのか  http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20100716#p1)そのために話の流れから、あえて保守的な立場で語った面がある。たとえば最後のフレーズ「挨拶せず回りを不快にするぐらいなら、早めに海外に行くことをお勧めする。」が聞いたのかもしれない。 

なぜ日本人にあいさつは必要なのか


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ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/67973
http://news.livedoor.com/article/detail/4900138/
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&id=1284284
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20100722/Getnews_67973.html
http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/703/gad_100722_7032822044.html

参考:[コメント]とうとうデビュー!? http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20091118#p1




それとともに最近書いている日本人論の一部としても書いたエントリーだ。いまさらながら自分が書くことはすべて日本人論であることに気が付いた。いまさらといえばいまさらだけど、日本人論しかかけないことを意識し書くと、開き直って書きやすくなったように思う。

最近は日本人論の本にはまっている。よく見ると書店には日本人論で溢れている。しかし「日本人とはなにか」と問うことのむずかしさも語られている。「日本人」という形而上学エビデンスの難しさ、特殊性を主張することのナショナリズムなど。しかしこのような誤謬を含めた運動が日本人論の面白さだろう。自らの起源を問うことは欲望の源泉だから。




日本人が書いた本は日本人論なので、なにをもって日本人論なのか、というのはむずかしいですが、ボクなりのおもしろかった日本人論を4段階評価してみました。

日本人論本 お気に入り度


◎ 丸山眞男セレクション 丸山眞男 (ISBN:4582767001
○ 日本の思想 丸山眞男 (ISBN:400412039X
△ 日本政治思想史研究 丸山眞男 (ISBN:4130300059
○ 日本精神史研究 和辻哲郎 (ISBN:4003314476


○ 「甘え」の構造 土居健郎 (ISBN:4335651295
○ 「日本人論」再考 船曳建夫 (ISBN:4062919907
△ 戦時期日本の精神史 鶴見俊輔 (ISBN:4006000502
△ 「日本文化論」の変容 青木保 (ISBN:4122033993
× 菊と刀 ル-ス・ベネディクト (ISBN:4061597086
× 「世間体」の構造 井上忠司 (ISBN:406159852X
× 日本文化論のインチキ 小谷野 敦 (ISBN:4344981669


◎ 近代日本文学の起源  柄谷行人 ISBN:4000264869) 
○ 日本精神分析 柄谷行人 (ISBN:4061598228
◎ 日本人の脳に主語はいらない 月本 洋 (ISBN:4062584107
○ 日本のコード―〈日本的〉なるものとは何か 小林 修一 (ISBN:462207446X
△ 日本語が亡びるとき 水村 美苗 (ISBN:4480814965


◎ 日本経済史 石井寛治 (ISBN:4130420399
△ 戦後日本経済の総点検 金子貞吉 (ISBN:4762006777
◎ 日本 比較文明論的考察 3 S.N.アイゼンシュタット (ISBN:4000242288


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