なぜ日本人は英語が苦手なのか

pikarrr2014-04-27

なぜ日本人は英語が苦手なのか


昨日の「所さんのニッポンの出番!」おもしろかったね。なぜ日本人は英語が苦手なのか。日本なら明治時代に日本人は徹底的に西洋的概念を翻訳しまくって日本語に吸収した。Liberty自由、Society社会など、明治時代はそれまで日本にない多くの概念が入ってきて、翻訳で多くの言葉が作られた。他の多くの国は英語を翻訳するという苦労をせずに英語そのものとして知識を取り入れた。だから日本は英語で学ぶことなくすべての学問が学べる珍しい国だと。

日本では高学歴の人が英語をしゃべれないのはびっくりされるらしい。他国では高度な知識は英語で学ばないと学べないんだろう。その良い面としては、英語の壁がない分、高度な知識を比較的広い人々が学ぶことができる。そして日本人は英語が苦手なままだ。

概念が新たに翻訳されただけではなく、国語自体が作られたんだよね。それまでは主に書き言葉は漢語が使われていた。まず小説家たちが西洋の近代小説、自然文学を翻訳することで、ですます調など西洋的日本語がつくられた。それがいまの日本の共通語=国語だ。




日本人のガラパゴス的外来文化好き


日本人はまじめで、まめというか、外来文化への感受性が異常に高い。とにかく外来文化好きで、すぐに取り入れる。国際規格が変わったとなるとすぐに切り替える。こんなまじめな国って他にあるんだろうか。まさにこの感受性が、中国が失敗した西洋化をアジアで真っ先に成功させ、中国までを侵略することになる。

このような外来文化の吸収は、明治時代の西洋化に始まるわけじゃない。日本は太古から中華文化圏の端に位置し、外来文化を吸収し続けてきた。国内権力闘争においても最新の文化を取り入れることは優位だったんだと思う。




積極的な外来文化の吸収は日本人の新陳代謝


このようなことから、以前、ボクが言ったひとつの仮説は、外来文化は日本の新陳代謝ではないか。島国日本ではとかく文化は閉塞しがちだ。日本人は外来文化をこの閉塞を破るフレッシュな空気とした。だから日本では外来文化は世代論になりがちだ。ある世代がその世代の外来文化を取り入れる。それが続くと閉塞し、新しい世代は新たな外来文化を吸収して前世代に対抗する。このような世代間の代謝が日本文化の特徴であると。

だからただ素直に外来文化を受け入れるわけではない。新陳代謝とはあくまで生き残るための方法論であって、その根底に継続性がある。外来文化を受け入れる柔軟性、開放性は、また閉鎖性に裏付けられている。すなわち島国に閉じこもり、外来文化を取り込み、独自にアレンジして外部とは一線を画する。
*1