2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

世界宗教史1〜4巻 ミルチア・エリアーデ その3

3 ユダヤ−キリスト教 第十四章 王と預言者の時代のイスラエル宗教 (ユダヤ教の)預言者がまずわれわれを驚かすのは、彼らの祭祀批判、そして宗教融合、つまり火難の影響、彼らのいう「姦淫」、を攻撃する際の彼らの激しさである。しかし、彼らが非難してや…

世界宗教史1〜4巻 ミルチア・エリアーデ その2

2 ギリシア宗教 第十章 ゼウスのギリシア宗教 ユダヤ・キリスト教的見地からすれば、ギリシア宗教は悲観主義をその特徴としているように思われる。人間の存在は本来的にははかなく、苦しみ多いものなのである。・・・ギリシア人が人間の運命のかはなさを意…

世界宗教史1〜4巻 ミルチア・エリアーデ その1

ミルチア・エリアーデの「世界宗教史」1〜4巻について、主に心身二元論を中心に抜き出した。ここには輪廻が深く関係している。農耕に根ざした宇宙的宗教において不死というのは重要なテーマである。魂の輪廻思想は新たな展開を生む。魂が肉体と切り離され…

「禁欲の系譜」始めました

最近は、世界宗教史 全8巻 ミルチア・エリアーデ(ちくま学芸文庫)を読んでおります。前半の3冊を読み中。ブログも、第八期 禁欲の系譜(仮)へ突入しました。 第八期 禁欲の系譜(仮) 2012.02.10〜 http://alltitle.g.hatena.ne.jp/pikarrr/20120210 要…

なぜ数字は力なのか

数字とはなにか ぶっちゃけると、最後の最後は占いに頼ったりする。いくら科学が発達しても未来は予測できないし、どんなに金持ちになっても将来への不安は消えない。これはこの世界の原理だ。孔子にしろ、ピタゴラスにしろ、占いのプロだったことはなにもお…

なぜプラトン主義は人々を魅了し続けるのか

南イタリアやクレタ島の墓で発見された、すくなくとも前五世紀に溯る金の板に刻まれた詩・・・には貴重な指示が含まれている。「黄泉の国の棲みかの左には泉が見いだされ、そのそばには白い糸杉が生えている。この泉にあまり近づきすぎてはいけない。かわり…

なぜオセロ中島問題は盛り上がるのか

日本人の一枚岩の硬い価値基準 なぜ日本人は他国人ばかりを分析して自らを分析しないのか。そして分析したときはネガティブなのか。後ろ向きというか、日本人にはこれだ!という思想がないんだな。だから自己主張することができない。「〜と思うだろう!」と…

禁欲主義の系譜(作成中) 

1 環境と欲望 2 西洋禁欲主義の起源 3 武士道と禁欲主義 4 禅と禁欲主義 5 西洋の台頭 6 資本主義と禁欲 禁欲主義とは、感性的欲望を悪の源泉、またそれ自体が悪であると考え、それを出来る限り抑圧し徳に進み魂の平安を得ようとする道徳上宗教上の立…