2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ネット社会は資本主義的な秩序を乗り越えるのか

自由への熱狂 産業革命は19世紀であるが、16世紀ルネサンスにはじまり、宗教革命、科学革命、大航海時代など、人間主義、啓蒙思想の普及という近代化の潮流の帰結として起こった。さらに言えば、このような人間主義、啓蒙思想は、ギリシア思想であり、初…

なぜ人々はネットへ熱狂するのか

資本主義革命 人間は経済的存在でなく、社会的存在である、といったアリストテレスは正しかった。人間の目的は、物質的財産の獲得という形で個人的利益を守ることにあるのではなく、むしろ社会的名誉、社会的地位、社会的財産を確保することにあるのであろう…

なぜ平等であることは「自然」なことではないのか 環境×公平×正義 その1

謙遜の意味 人は他者へ転移する。他者が私であり、私が他者を指向する。このような力学において、人はそこにある差異を平準化しようとする力が働く。たとえば自分だけが幸せになるとあまりそれを全面に出すことははばかれる。この転移関係において、他者より…

「熱狂の人類史」と歴史主義と脱構築とサンバルタン

■比較文明論と歴史主義と脱構築 リーマン◆N.J4yHzilE 歴史自体が一つの主体から構成されたお話に過ぎないことはすでにレヴィ=ストロースがサルトルを歴史主義者として葬り去ったときに明確になっています。 「歴史主義」は一つの進化論であり、それは漸進す…

熱狂の人類史  自然(無垢)への熱狂が歴史を動かしてきたのだ。 

①自然崇拝の時代 人類革命〜農業革命 人類革命・・・人類が類人猿からヒトへ、約500万年前のアフリカ 農業革命・・・農耕の開始、西アジア(メソポタミア)、東南アジア、南中国(長江)、メソアメリカ(メキシコ)、西アフリカ(ニジェール)、1万年前…

文明と自然 伊東俊太郎(2002)

「文明と自然」伊東俊太郎(2002)(ASIN:4887082932) 1 人類革命年代:500万年前 場所:エチオピア、ケニアを中心とする東アフリカで生起 内容:人類史の始まり(類人猿から人類への以降)、人類化(直立歩行、道具、狩猟・採集・漁、集団生活、言語) …

若者がゲームからネットへ向かうのはゲームの不確実性よりも「他者」の不確実性の方がおもしろいからだ。

自由だけどマニュアルの外へでることが難しくなっている 「ボクたちがマクドナルドへいくのは食事に時間を割くよりも「重要なこと」があるからだ。」*1で言ったのは、ボクたちは自由なのに、なぜ閉塞するのか、ということだ。自由なようで、実はマニュアル化…

ボクたちがマクドナルドへいくのは食事に時間を割くよりも「重要なこと」があるからだ。

なぜ人々は「マクドナル」へ行くのか 最近、コンビニ、ファーストフード、ファミレスなどチェーン店が爆発的に増加し、いわゆる「下町のお店」は廃れる傾向があります。このような傾向は「マクドナルド化(McDonaldization)」と言われ、効率最優先による人間…

なぜ「なぜ山に登るのか」と「なぜ女をものにするのか」は違うのか。

自然主義的闘争論 欲望の構図①外部と内部の境界を引く。②外部が無垢(いきいきした幻想)として表れる。(まなざしの快楽)③無垢(外部)への欲望(略奪衝動)が掻き立てられる。④開拓という「正義」の名のもとに、負債なき暴力(純粋略奪の快楽)が行使され…

なぜ「自然」は歴史的産物なのか

■人間誕生の管理 考える名無しさん マルクスによれば、資本がそれ自体ではどうにもならないものに自然資源と労働力の再生産の2つがありますね。 自然主義的闘争の立場では、自然資源=環境というものは市場のコントロール化におかれるようですが、労働力の…