2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「現実とはなにか」 これまでのストーリーは・・・

1 アブダクションとレトリックと真理 http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20080313 2 情報化社会は脱構築する http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20080317 3 快感を訓練する http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20080321 4 成功した性関係 http://d.hatena.ne.jp/pi…

貨幣の魔法とはどういうことか 現実とはなにか6

重層的なコンテクスト コンテクストとはなにか、ということで以前 *1以下のような図を参照させてもらった。 SocioLogic(lovelesszero5.0) http://www5.big.or.jp/~seraph/mt/000108.html 静から動へと階層化されて、とてもわかりやすい図である。先の「ドラ…

「女は存在しない」とはどういうことか 現実とはなにか5

女は「ドラマ(劇)」を好み、男は「ゲーム」を好む 「女性」はムードを大切にすると、よく言われる。これは先の「ドラマ(劇)、ゲーム、テクスト」というコンテクスト分析でいえば、「ドラマ(劇)」を重視するということがいえるかもしれない。「女性らし…

「成功した性関係」とはどういうことか 現実とはなにか4

パースのプラグマティズムマキシマム パースの言語論における功績は、言語記号−概念の結びつきに、「裂け目」を入れたことだ。記号論では言語記号から意味(概念)が決まるには裂け目があり、そこに解釈項を導入することで、意味が決定される、と言うことだ…

快感を訓練するとはどういうことか 現実とはなにか3

僕らはどのように歩いているのか ボクたちは日々当たり前のように歩いている。坂道でも、凸凹道でも、足下に障害物があっても、苦もなく歩いている。走り、飛び跳ねることも問題がない。しかしロボット工学が教えることはこのような当たり前のことがとても複…

情報化社会は脱構築する、とはどういうことか 現実とはなにか2

吉永小百合と優香 かつての映画スターへの熱狂は、いまの人気タレントのものとは違った。彼らは一般の人とは明らかに違う特別な存在であった。たとえば「吉永小百合」がスターであるのは、彼女が特別なスター性を持っていたから、必然である。いわば何度同じ…

アブダクションとレトリックと真理  現実とはなにか1

仮定(アブダクション)による「断絶」 プラグマティズムの祖といわれるパースは、いままでの論理的な推論法である、演繹、帰納に、仮定(アブダクション)を加えた。以下に例を示すと、演繹はa、bからcが推論されるという典型的なアリストテレスの三段論法…

なぜ日本人はグローバリズムに乗り遅れたのか

「空気を読め」に感じるヒステリックさ 「空気を読め」とは、「そこに空気があることを知れ」ということですが、そもそも空気があるのでしょうか。すると「空気があるように振るまえ」ということ、場に秩序を求める願望ということでしょう。このような傾向で…

セカイ系のエクスタシー(享楽)

アンチヒーローの不在としてのセカイ系 斉藤環は「戦闘美少女の精神分析」(ISBN:4872335139)の中で、オタク文化に共通するつよい少女像=「戦闘美少女」について指摘している。この「戦闘美少女」の位置というのは、アニメを考える上で重要な存在だろう。…

5年目突入そしてマクドナルド

気がつけば、5年目をむかえました。記事数も500件を越えて、本日ちょうどカウンターも60万件を越えました。(このカウンターはいい加減なものですが)これもひとえに皆様方のおかげです。これを記念にということではないですが、エントリーの中から気に入っ…