2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夏休み読書感想文 「日本人」という運動

「甘え」と構造主義 青木保「「日本文化論」の変容」(ISBN:4122033993)で解説されているように、戦後日本人論はル-ス・ベネディクト「菊と刀」(ISBN:4061597086)を始めとして、その時代の環境に合わせてベストセラーを生み出してきた。本書もその系譜の…

なぜ「秘密のケンミンSHOW」は面白いのか

「えっ、これって全国共通じゃないの?」 最近のバラエティ番組の良作品の一つに「秘密のケンミンSHOW」(http://www.ytv.co.jp/kenmin_show/)があげられるだろう。もはや島国日本はメディア、流通ネットワークが隅々まで張り巡らされ、どこでも同じものが…

日本人論の面白さ

なぜか、エントリー「なぜ日本人にあいさつは必要なのか」の評判がよく、新聞社2社のウェブに取り上げていただいた。ガジェット通信は2回目、まさかasahi.comに取り上げられるとは。何が良かったのかよくわからない。この記事は2ちゃんねるの哲学板での議…

「世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか」

なぜ日本だけが取り残されるのか 壊滅と言われながらも急速に甦ってきたアメリカ金融業界、巨額の経済対策と土地バブルで興隆する中国経済。その一方で、世界の経済回復に完全に乗り遅れた日本。このままでは「失われる15年」を繰り返すことになる! 行き詰ま…

なぜ稲垣早希のブログ旅はおもしろいのか

人とふれあうことを嫌がる旅番組 「ロケみつ|桜・稲垣早希の目指せ!鹿児島 西日本横断ブログ旅」(http://www.mbs.jp/888/blogtabi/)おもしろいですね。連休暇なのでウェブで過去分から番組見ていました。その面白さはなんといってもサイコロを振ることで…

日本人のハイコンテクスト社会

文化のリズム 1 文化は振動によって伝達されていく 2 言語という人間のリズム 3 日本語はハイコンテクストな言語日本人の民主主義と資本主義 4 日本人と理性 5 日本人の慣習とリベラリズム 6 日本人の民主主義日本人の成功法則 7 日本人の成功法則 8…

日本人のハイコンテクスト社会 参考文献

本文はhttp://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20100719#p1

なぜ日本人にあいさつは必要なのか

日本人の儀礼としてのあいさつ 考える名無しさん:あいさつってのは自分に利益をもたらしてくれそうな相手、もしくは危害を加えてきそうな相手に対する点数稼ぎでありゴマスリにすぎない。 pikarrr:海外では挨拶しない文化は多い。日本人の挨拶に関して言え…

なぜ現代日本はハイコンテクストな格差社会なのか

1 日本語はハイコンテクストな言語 2 文化は振動によって伝達されていく 3 言語という人間のリズム 4 日本人の同期することへのどん欲さ 5 日本人の習慣の破れに対する強迫性 6 日本人に甘えが氾濫する 7 日本人のスノビズムとマクドナルド化 8 日本…

なぜ日本人はみんなと同期するのが大好きなのか

日本人の「同期への欲求」の強さ 有名な話だが日本のCDの発売日はほぼ水曜日だ。なぜならオリコンの週間集計が火曜から次の月曜になっているからだ。CDは発売日前日火曜から店頭に並ぶので、水曜日を発売日とすることで、週間集計数が最も高くなり、チャート…

なぜ日本人にあいさつは必要なのか 日本語はハイコンテクストな言語

あいさつしてる奴ってなんなの?http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/philo/1262987885/あいさつってのは自分に利益をもたらしてくれそうな相手、もしくは危害を加えてきそうな相手に対する点数稼ぎでありゴマスリにすぎない。 日本語はハイコンテクスト…

なぜ日本人のスノビズムはマクドナルド化を強化するのか

日本人のスノビズム 手段は目的のためにある。しかし手段そのものを目的として一つの様式とするのがスノビズムである。そもそも日本人はスノビズム性が高いようだ。たとえば古くは武士道、茶道など。現代でも日本では「手段の目的化」が日常的に行われている…

なぜ現代日本人は甘えを氾濫させたのか

甘えという語が日本語に特有なものでありながら、本来人間一般に共通な心理的現象を表わしているという事実は、日本人にとってこの心理が非常に身近なものであることを示すとともに、日本の社会構造もまたこのような心理を許容するようにできあがっているこ…

文化は振動によって伝達されていく

動作の同調による振動圏 NHKの実験バラエティ番組「すイエんサー」(http://www.nhk.or.jp/suiensaa/)の中で面白い実験をやっていた。仕切りの前で被験者に足踏みをさせる。そして仕切りをとると、もう一人の被験者が足踏みをしている。始めは当然、二人…