なぜGODZILLAはなかなか登場しないのか 映画「GODZILLA」

前回のハリウッドゴジラは、これゴジラ？って感じだったけど、今回はちゃんとゴジラだった。そしてさすがハリウッドが作っただけって、戦闘シーンは迫力満点だった。最近のハリウッド映画のパターンになってるのか、９１１と３１１を想起させる演出がされている。ゴジラが人類のトラウマとして迫ってくる迫力と恐怖がある。

でもゴジラ映画ってむずかしいなっと。結局、ゴジラって出オチなんだよな。ゴジラが登場する時、「キタ−−−−−！！！」がクライマックスなんだよな。すると、物語をどのように作るか。

今回は、アメリカのファミリー映画だから、アメリカ人の大好きな家庭・純愛ストーリーになる。アメリカのファミリー映画ってだいたいそうだけど、基本が純愛＝恋人、夫婦の絆。ヒーローは恋人、嫁を守ることに命が賭ける。アメリカ人はどんだけ嫁が好きなんだと。そのくせ、離婚率が高い（笑）。アメリカの純愛思想はプロテスタンティズムから来てるんだろうね。

で、ゴジラ登場までアメリカのファミリー物語が続く。日本人にはやや退屈でピンと来ない。まあ、この焦らしがゴジラ登場を盛り上げる演出なんだろうけど。

なんといっても、ゴジラがどれだけかっこいいか、これにつきる。監督の日本映画ゴジラへのリスペクトはしっかり感じられる。もうゴジラはカッチョイイ。強いのは当然だが、まさにゴジラだ。続編が決定したらしいけど見に行くよ。