なぜ人と交わることが重要なのか。

pikarrr2005-09-28

現代の問題は、価値の多様化、相対化である。だれも何が正しいということはできない。そのために人々は「寛容」であろうとし、「決断」することを避ける。しかし問題は「時間」だ。ボク達が様々な理屈をいうことは自由だ。でもボク達には「時間」という拘束がある。誰かが話しかけると、その意味はなにで、どのように返答するか。「時間」は、応答性を求める。

世界にはダメなやつとダメじゃないやつがいないと、成り立たない。そのような判断によって成り立っている。次の瞬間、ダメなやつは、ダメじゃないやつに変わる可能性はいつもあるが、それでもいまこのときには、ダメなやつとダメじゃないやつがいる。

生きることそのものもそうだ。どのように生きるべきか、を長々と考えることは良いが、 「時間」はいま生きることを強いる。すなわち、いまこのときに、どう判断し何を決断するか。そしてその決断に責任を持つこと。だから、価値の相対化による、「寛容」「非決断」は、単に「責任」から逃げることになる。すでに「時間」「決断」に巻き込むのだ。

「時間」とはコミュニケーションである。人と交わることそのものが一瞬一瞬の「決断」とその「責任」を強いるのである。逆説には人と交わらなければ、「時間」は流れない。「時間」の流れでは、「生きる意味」「働く意味」をゆっくり考えている暇はない。生きるとは「時間」に巻き込まれていくことだから。
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