なぜ性衝動は抑えきれないのか

pikarrr2008-07-27


「男の人について疑問に思ってること」


かなり乗り遅れましたが、ちょっと流行っているようなので、

「男の人について疑問に思ってること」  http://anond.hatelabo.jp/20080703203447


1,男の人の性欲は女よりもずっと強いと言うけれど、実際、ムラムラしてるときはどのくらい切実ですか。半日、何も食べてなくてお腹がすいたときみたいな感じ?それとも、二日ほど食べてなくてフラフラって感じ?
3,ついムラムラして痴漢とか、果てはレイプや殺人したり、犯罪になるとわかってても、自分の衝動が抑えきれないのって、同性としてどう思うんですか。少しでも同情しますか。
4,性欲はスポーツや趣味や仕事にうちこめば、昇華できるんですか。
5,女性を見てドキドキするとき、その人に愛情をもってるのか、ただ性衝動につき動かされてるだけなのか、区別できますか?区別してたら、その人に対する態度も変わりますか?
8,エッチあまり好きじゃない彼女とか奥さんって嫌ですか。あたしはスキンシップは好きだけど、あれは二週間に一回くらいでいいんです。そんなのって愛がないって思いますか?




ストレスの出口としての性欲


性欲に関して重要なことは、単独で切り離された「性欲」のようなものはなくて、様々な状態との関係で現れる、ということではないでしょうか。そして特に強い性欲は社会的なストレスの出口として機能することによって起こるということです。特に痴漢やレイプやさらに殺人など性犯罪にいたるほどの強い衝動はこのような面が強い。

スポーツや趣味や仕事による「昇華」もストレスの開放として機能しますが、性欲によるものとは違うと思います。出口としての性欲に近いのは、人をイジメる、暴力をふるう、万引き、放火、さらには無差別殺人などの悪いことをすることに近い。

このような行為は間違っているとわかっていてあえて犯すという面があります。たとえば最近多い無差別殺傷事件で犯人がいう「誰でもよかった」という発言は相手を破壊することによって、自ら(のストレス)も破壊したいという身勝手な願望があるのではないでしょうか。




「昼は淑女で夜は娼婦」


性欲が禁止(タブー)を犯す快感と繋がる例は、卑近なことではオタクのロリコン好きも禁止された幼児性愛を犯すこと、あるいは女子高生のスカート丈の短さも禁止を犯す快楽などなど多くで観られます。だから風俗、浮気やセフレのような俗に愛情のないセックスというのも、出口としての性欲を発散させやすいという面はあります。

このような性関係は相手を対象(物)としてみることから減算的な、消費の性関係といえます。それに対して、相手を「他者」として認めて性関係をこえて継続的に繋がりを育てていくことは加算的な、愛の性関係といえます。しかしこれらははっきり区別できるものでも、対立するものでもないでしょう。消費の関係が愛の関係に繋がることは多々あることでしょう。

「良い妻とは昼は淑女で夜は娼婦」という古いフレーズがあります。この言葉自体は、女性は消費される対象であるという男尊女卑的な言葉ですが、妻が昼は(社会生活では)愛の関係で夜は(二人になると)消費の関係であれば、男は満足をえられるという例えでしょう。制服フェチ・コスプレもこのような二面性の表現でしょう。男女を問わずにこのような異性には引かれるものではないでしょうか。男女において性欲はそんなに違わないと思います。