「肉食系女子」は日本を救うか

pikarrr2009-03-09

「草食系男子」肉食系女子


「草食系男子」肉食系女子という言葉が流行っているらしい。ボクはセックスが好きだし「草食系」ではないと思うけど、彼女にまったく頭が上がらない方だ。まあその方が楽というのはある。過剰な「責任」を緩やかにかわす、とでもいうのだろうか。「責任」とは「男は強くあれ、女性を養うのが男のカイショウ。」というような日本的な慣習なのだろう。

「草食系男子」肉食系女子という表現は、「女性は強くなった」とともに、いまも日本は根強い男性社会であるということの新たな表現ではないだろうか。

安定志向の「草食系男子」  http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20090217ok02.htm


「草食系男子」。異性と友達感覚で付き合い、酒を飲んでも乱れず、堅実な暮らしぶりが共通点だ。・・・「最近の20〜30歳代の男性は異性にガツガツせず、男らしさにもこだわらない」。そんな温厚な性格の男性を「草食系男子」と名付けた。

その背景として、〈1〉物質的に豊かな時代に育ち、何かを手に入れようとガツガツする必要がなかった〈2〉バブル崩壊後の社会しか知らないため、未来に過剰な期待を抱かず、堅実志向――などを挙げる。

そんな草食系男子に対し、「リードしてくれない」「何を考えているのか分からない」と不満を募らせる、女性や中年男性も少なくない。

「草食男子」食い尽くす 肉食女子とはどんな人種か http://www.j-cast.com/2009/01/02032952.html


恋愛にそれほど積極的でない「草食男子」が増殖していると言われる一方、女性の方から積極的に「草食男子」を攻略する肉食女子が増えているらしい。「待っているだけでは恋愛が成り立たない」が信条の肉食女子の実態とは、どんなものなのか?

最近「草食男子」とよばれる、恋愛やセックスにそれほど積極的でない男性が増えてきていると言われていて、・・・一方で、そんな「草食男子」を攻略しようという女性も多いようで、「草食」とは対照的な「肉食系」の女性が増えているらしいのだ。

「non-no」08年4月5日号では「草食男子と付き合うための3か条」「待つな!とにかく行動あるのみ!」「過剰な駆け引きと期待は禁物!」「自分の人間性を高めるべし!」などと紹介。「with」08年5月号では、「男心を手玉にとる3大動詞」として「触れる」「甘える」「覚えている」を紹介しているほか、「女性が操作してあげなければ男性はしあわせをなかなか感じられない」といった専門家の意見を掲載。「男心をガッチリ掴む」恋愛術を伝授している。




「バカとブスこそ肉食になれ!」


ドラマドラゴン桜ASIN:B000B5IM04)で「バカとブスこそ東大に行け!」というセリフがあった。日本社会では、人生において負け組が勝ち組に浮上できるチャンスは大学受験の一度だけだ、というシニカルなメッセージである。

しかしこれはあながち笑い話ではなく、現実的な発言である。終身雇用、正規社員の優遇、派遣の冷遇などの日本の流動性の低い保守的な雇用環境では、有名大学−大企業−終身雇用は、いまも有効な方法の一つである。いまもそのレールに乗れなければ、勝ち組に浮上することが困難であるという現実があるのも確かだ。

また先進国の中でも、日本では女性の社会進出が極端に低い。これは同様な流動性の低い男性中心の保守的な雇用環境を背景にしているだろう。そして日本社会では、人生において女性が勝ち組に浮上できるチャンスは、結婚だけだ、「バカとブスこそ肉食になれ!」というシニカルに言えるかもしれない。




「肉食系」から「おばちゃん系」へ?


少し前にアメリカに言ったときに泥臭い製造現場でおばちゃんが油にまみれて力仕事をしているに驚いた。また中国にいったとき、泥臭い製造現場でかわいい女の子が油にまみれて力仕事をしているに驚いた。日本でも下流労働をする女性は多くいるが、ラインの流れ作業など比較的力のいらないクリーンな単純作業が多いように思う。

また中国で有名メーカーの部長として「おばちゃん」がでてきたときは驚いた。日本でも女部長はめずらしくないのかしれないが、まだ女性で部長は、女性としてはエリートであり、それなりにこぎれいでエリート感?があるように思う。しかしその女部長はほんとうに普通の「おばちゃん」だった。中国はもともと共産主義で男女関係なく労働することが当たり前だったので、結構、「素のおばちゃん」が重要ポストにいる。これらにはたぶんにボクの偏見があるのだろう。

日本ではもはやいまの雇用環境を維持することは困難だろう。大企業は大量の正規社員の終身雇用を保障しつづけるだけの経済力はなくなりつつある。そうすると企業側も労働を流動化、分散化させて、人件費を抑えようとする。そして男性は継続して収入を得ることがむずかしくなり、女性は男性とともに家計の一部を確保することが求められるだろう。

「肉食化」とはその覚悟を決めつつあるのだろうか。「肉食化女子」が「素のおばちゃん」になるとき日本に未来はあるのかもしれない。

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