「言語ゲーム」のグルーヴ その3

pikarrr2009-09-06

グルーヴが人を言語ゲームへ参入させる

リズムというメタファー


1 規則性があるが言語のように理解することができず、体でおぼえるしかない。
2 リズムはある規則を持っているとしても生きているかぎり止まることがない。
3 社会環境の中で他の人のリズムと共鳴して身につけていく、一つの文化である。

4つめとして、重要なことはグルーヴを生み出すということでしょう。リズムを刻むことで、快感を生み出し、それが他者と共鳴すればなおさらです。グルーヴが人を言語ゲームへ参入させます。 

グルーヴ(groove)とは音楽用語のひとつ。ある種の高揚感を指す言葉であるが、具体的な定義は決まっていない。語源はレコード盤の針溝を指す言葉で、波、うねりの感じからジャズ、レゲエ、ソウルなどブラックミュージックの音楽・演奏を表現する言葉に転じた言葉である。グルーヴを構成する要素としてはリズムやテンポ、シンコペーションアーティキュレーションなどが挙げられ、主にリズム体(ベース、ドラムス、パーカッションなど)を対象とした概念である。(wikipediaより)




訓練の場としてのグルーヴ


リズムあるところにかならずグルーヴが生まれます。またグルーヴからリズムが生じるともいえるでしょう。グルーヴの重要な機能は二つあるでしょう。一つは人に習慣を身につけやすくする。他者と同期しやすく、そして快感を生みめり込ませるという訓練面です。

グルーヴは盛り上がるということではなく、人にとって発話すること自体が一つの快感ですから、普通におしゃべりをしているときに起こっています。またテレビを見ているだけで、リズムに同期し、楽しむことでグルーヴがうまれ学習訓練をしています。

スポーツではイメージトレーニングが重要と言います。想像するだけで、あるレベルでリズムの反復練習になっている。当然、実際の運動すべての訓練になるわけではありませんが。ある種のイメージトレーニングでリズムの反復練習が行われているわけです。




創造の場としてのグルーヴ


もう一つのグルーヴの機能は変調を生みやすい。ノリからのズレという創造面です。言語論では言葉が生まれる場はレトリック(修辞)であると言われます。たとえば若者ことばで多くの新語が生まれます。「KY」「キモい」など、これらはレトリックであり、ノリの中で生まれます。リズムはグルーヴをもって刻まれ、そこにたえず変調が忍び込みます。

たとえば「1/fゆらぎ」というものがあります。「規則正しい音とランダムで規則性がない音との中間の音で、人に快適感を与える(wikipedia)」人は同じリズムだけでは退屈になり、そこに変調(ノイズ)を求めます。多くにおいて創造性とはこのようなものではないでしょうか。

生みだされた言葉が天才的なものとして評価されるのは、あくまで事後的なものでしかありません。結果的にパラダイムシフト」へと至るとしても、リズムにはたえずグルーヴとして連続性があります。


【MikuFes09】MikuMiku_ni_shiteageru【ミクフェス/ミクFES】 :

*1