「幸せはお金では買えないのか」

pikarrr2009-09-21


仮に「幸せ」をお金で買えるとしたらいくらかかるか。金がかからずに手にはいるならその方がずっといいだろう。というか、その方がずっと経済的だ。「買う」のはなにかと金がかかりすぎる。まだまだ世の中は「買う」よりも、助け合うほうが経済的ってことだ。

単純にセックスを考えてみればよい。週一でも「買う」とどれだけかかるか。助け合うほうが経済的だよ。セックスは一つの例。最近の問題なら介護とか。満足いく介護がどれだけお金がかかるか。助け合う方が経済的だ。日本の高齢者の貯蓄率が高いのは、助け合いが崩壊しつつあるからだ。

ようするに、「幸せ」なんって精神的なものほど高額だ。なんでも金で済ませるなんって、金持ちがやることで、庶民は助け合いをベースにする以外ない。親子、友達、恋人、夫婦。そういう非金銭な富が結果的に経済的だ。

ここいう「幸せ」は幸せだろうか。どちらかといえば経済学でいうところの「効用」に近いかもしれない。では幸せとはなにか。現代の貨幣社会において「幸せ」というものが「お金では買えないもの」という否定的な形で神聖化されているのではないか。俗に言う否定神学。貨幣社会が貨幣で買えない「幸せ」を作った。

するとお金と幸せの関係は、パラドキシカルでありつつ、資本主義を駆動する相補な原理だ。決してお金では買えない幸福があるからお金を求めつづける。
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*1:画像元 拾いもの