ツイッターのよいところ、よくないところ

pikarrr2010-04-15

ツイッターのよいところ

・コンテクストを気にせずサクッと書き込める。
・コンテクストを気にせず誰かのにコメントに返信できる。
・適当なことを書いてもどんどん流れていく。
・書き込むとすぐに反応がある。
・短い時間でも長い時間でも楽しめる。ハイになれる。
・ケンカになりにくい。なっても継続しない。最悪、ブロックで排除できる。
・コメントが無数にあり飽きない。
・有名人と出会える。多様な意見が聞ける。
・フォローで人を選択できる。
・発言がフォロワー数として評価される。
・自分のコメント、フォローが財産として蓄積される。
・財産を身体として他のメディアに繋ぐことができる。




ツイッターのよくないところ

・簡単にコメントできてしまう。何かいった気になって満足する。
・簡単に反応がもらえる。すぐに充足する。
・140字制限で議論ができない。
・相手と真剣に向き合うことができない。
・有名人ほど影響力がある。
・話題がIT関係に偏りやすい。
・楽しむにはまめにコメントする維持労力を必要とする。
・つぶやきでプライベートが蓄積される。




ツイッターは恋人たちのさえずり


ネットコミュニケーションの基本はディスコミュニケーションである。見ず知らずの人がテクストのみで関わり合う。言いたいことが伝わることは不可能に近い。だから2ちゃんねるまではコミュニケーションをいかに成立させるかが問題だった。しかしツイッターはコミュニケーションの成立を重視しないどころか、むしろ回避することを重視する。この発想の転換が革命的である。

ここで再び立ち帰らなければならない点が、人はそんなにコミュニケーションする内容があるのか?ということだ。これはメールからいえるネットコミュニケーションそのものの不思議である。そもそもコミュニケーションすることなどないなら、コミュニケーションを成立させる必要がどこにあるのか。ツイッターにもっても似ているのは、恋人達のケータイメールではないだろうか。無意味に「いま〜しているよ」と、一日100通近いメールを打ちあう。一つずつ答えを求めているわけではなく、ただ繋がることの快楽、確認。

ツイッターはコミュニケーションの成立ではなく、(ディス)コミュニケーションの機会を増やすことを重視したのだ。いまここの一瞬の出会いを無数に作り出すことでウェブハイへ導かれる。逆に言えば、ツイッターはネットコミュニケーションに内容がないことに開き直り、その本質を暴露してしまったとも言える。

コジェーブはアメリカの高度成長期の消費文化をみて、人は豊かに消費により充足して、欲望がなくなり「動物化」するといったか、ツイッターは消費を越えた動物化装置と言えるかも知れない。つぶやくだけで何かいった気になり充足してしまう。思想も主張もTLの流れの快楽の中に消費されていく。もはやつぶやきではなく、さえずりか。疑似恋人たちのさえずり・・・
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