なぜAKBメンバーはヲタと私的な関係になりやすいのか  

pikarrr2012-06-18

AKBの核は「契り」


今回のさしこ事件で感じたのはやっぱりヲタの想いの強さだよね。裏切られたという怒りがすごい。簡単にいえば、「アイドルだってエッチしているだろう」「いまどき処女じゃなかったから、汚れたとき、裏切られたとき、必死になるなよ」、といえるが、彼らは単に処女だったかどうか、だけではなく、信頼の絆を作っている。だから金と暇と愛という人生を注いだ。それが一瞬で崩れ去ったときの絶望感だろう。

処女であるということ、その痛み。彼女たちが男断ちをしてがんばっているという痛みに、共に苦労して応援する痛みをリンクさせる。「同士の契り」というのか。

AKBではそれが気持ちの悪いオタの妄想だけではなく、メンバーもその関係をよく認識し大切にしている。若く売れない頃に入って、必死で売れようとして、少しでも熱心なファンを増やそうとする。実際に劇場や握手会で会うことで、実際に契りを確認しあうことができる。




男女交際禁止の重要性


エンターテイメント不況の中で、唯一、成功しているAKBの特別さはまさに宗教的といえるこの「契り」の関係にある。キモかろうが、滑稽だろうが、「契り」関係を核として、奇跡的なセールスを生み出している。

結局、多くを大人たちが儲けているんだろうが、AKBもメンバーが多くて経費がかさんで、実際に儲かりだしたのは最近で、それまで運営側も、また絆の一部としてがんばってきたんだと思う。

「契り」ビジネスは、単に子供をだまくらかして大人が儲けているという以上に、現代的な、孤独の反映から来ているんだろう。このような意味で、やっぱりAKBビジネスは、いままでのアイドルビジネスとはかなり違うものを作り出している。そして男女交際禁止の掟は、とても大きな象徴的な意味をもっている。冷めて言えば、メンバーもオタもとてもストイックで、さびしいよ。ほんと禁欲的だよね。




メンバーとヲタの親密交際は構造的問題


さしこの件も、単にこのストイックさに耐えられなかったとはいえないと思う。相手がファンであったということも象徴的だ。最近もAKB関連の若手メンバーの多くが、ファンと私的な交際をしてことで処分を受けている。

これって、AKBの契り関係の中で、まだ売れない若手とファンが、親密になることから来ている構造的な問題なんだと思う。だが親密になりすぎれば問題だが、距離が保たれれば、まさに正しい「契り」関係。この線引きが若い子たちにはまだよくわからなくて、問題になるんだろう。




さしこのリアルすぎる電波少年状態


なんにしろ、さしこにはこれからがんばって欲しいと思うし、リアルすぎる電波少年状態で、ほんとすごいなーと思う。さしこの回りには次々、事件が起こるから面白かった。事件といってもいままでは多くは、大人たちが仕掛けて、それにオタが乗っかって、偶発的なイベントが起こる。

でも今回はこのような管理を超えていっている。ほんとにガチで、この先の展開が見えないし、ボク自信も気持ち的には俯瞰をすることを超えて、巻きこまれて、吸い寄せられて言っている。

面白く言えば、さしこ劇場第二幕が開けるということなんだろうけど、もういろいろ人生がかかっているからね。



AKB指原莉乃 HKT48へ移籍 週刊誌交際報道うけ深夜電撃発表
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2012061702000161.html


今月の「AKB48選抜総選挙で4位と大ブレークした“さしこ”に前代未聞の処分が下された。AKB48の指原莉乃(19)が、14日発売の週刊文春に元カレと名乗る男性の暴露記事が掲載されたことを受けて、16日未明のニッポン放送「AKB48のオールナイトニッポンに生出演し、「友達だったことは本当です」と涙声で謝罪。一緒に出演した総合プロデューサー秋元康氏(56)は福岡市を拠点とする姉妹グループHKT48への移籍を命じた。

「みなさん、ご心配をおかけして本当にごめんなさい。その人とお友達だったことは本当です」。指原は涙で声を詰まらせながら謝罪した。

同誌の「AKB48指原莉乃超肉食系でした」という記事では、元カレと名乗る男性が08−09年に交際したと告白している。秋元氏が「どうなの、本当のところは?」と聞くと、指原は「本当じゃないし、本当だし、本当じゃないみたいな…」と言葉を濁した。「記事の中身に関しては事実じゃないこともたくさんあります」と釈明したが、交際自体は認めた形だ。

“恋愛禁止”がルールとされるAKB。これまでも交際疑惑の出たメンバーは謹慎や脱退に追い込まれた。秋元氏は「スルーすると、指原だけに甘いのか、反省してるのかって声も出る」と説明してから審判を下した。「誤解を招く行動を取ったのは間違いない。指原は明日からHKT48へ移籍します」「博多に引っ越して、博多に住んでHKTの活動をしなさい」

指原は「えっ」と絶句してから「はい」。秋元氏は「左遷ではない。HKTはまだ1期生で、何もわからない子たちが誤解される行動を取る可能性がある。指導者を送り込まないといけないと思っていた。指原が今回感じたことを伝えたらいいんじゃないかな」と新たな役割を託した。

さらに秋元氏は、大分県出身の指原を「実家にしょっちゅう帰れる」と励まし、フジテレビ系笑っていいとも!などのレギュラー番組については「東京に帰ってきて出るのも構わないし、他の番組に出てもかまわない」と出演を許可。一方でグーグルプラスではイエローカード1枚相当の厳重注意をしました」と“次はない”ことを明言した。

指原は「ご飯を食べては吐いてを繰り返し、ツアーのリハーサルで過呼吸になった。辞めることになっても仕方ないと思った」と告白。この日のブログでは「これからどうなるのか、それは、全くわかりません。がむしゃらに、ひたむきにがんばるしかないです」「HKT48 指原莉乃名義で決意をつづった。