なぜ追加経済対策の贈与税減税は「オレオレ詐欺的即効性政策」なのか?

pikarrr2009-04-11


金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
家計にプラス? 追加経済対策のポイント http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000651-san-bus_all

《環境》

省エネ家電の普及促進では、省エネ性能を星印で示す「多段階評価制度」で4つ星以上 の冷蔵庫やエアコン、テレビを対象に、他の製品の購入に使えるエコポイントを購入金額 の5%分付与。買い替えによるリサイクル費用も、ポイントで還元する。

エコカー購入に対する補助金制度も導入。13年以上使った自動車を廃車にして一定の 燃費基準達成車に乗り換える場合は普通車で最大25万円が支給される。車体価格230 万円程度のハイブリッド車に買い替えた場合、21年度税制改正で実施されたエコカー減 税の12万〜13万円を合わせ、40万円弱の負担軽減となる。

《税制》

贈与税の減免は、約1400兆円の個人金融資産の動きを活性化するのが狙い。住宅購 入・増改築資金に限り、非課税枠を通常の110万円から610万円に拡大する。減税は今 年1月までさかのぼって適用し22年末までの時限措置。

親の高齢世代から子供の若い世代への贈与を促し、住宅購入につなげる。

中小企業(資本金1億円以下)の交際費課税も、定額控除の限度額を現行の年400万 円から600万円に引き上げる。中小企業の税負担が軽減されると同時に、地域の飲食店 などでの消費が増えることが期待される。

pikarrr
贈与税の減免は良いかもしれないですね。結局、いまの日本は、

企業中心、正社員既得権益、親世代の雇用確保、子世代は就職難

親世代と子世代格差が大きく。

引きこもり、派遣社員、会社の生産性低下
だから、引きこもりから、親世代から子世代へ贈与することで、世帯経済が成立している。親依存は単なる精神論ではなく、日本の社会構造でもある。贈与税減免は、遺産贈与ではなく、生前贈与へ減税することで、親が老いる中で親依存関係を継続することに繋がります。

これは、本質的な経済成長のための生産性向上ではないですが、これで乗り切れば、そのうちに親世代は死んで、経済構造が派遣社員保護や雇用の流動性があがるという「新陳代謝が行われるでしょう。いまの親世代がいる限り、なかなか厳しい改革はできないでしょうから。

それにしても、オバマ太陽電池といい、環境対策が経済を引率できるか疑問なんですね。やはり環境対策は、書き換えるよりも、消費を抑えることを本質だと思うのですね。

やはり情報化産業ではないのでしょうか。しかし情報化も問題があって、ネット社会って、消費も労働も吸い取っているような気がするのです。ネットは無償労働で、ただで商品が手に入るという貨幣交換経済活動に反している。人々がネットへ向かうことで、貧しくても楽しんでしまう。

金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
贈与税減税に賛成する奴って資産家のボンボンかと思っていたけど、将来に不安を感じたニートも賛成なわけか?

pikarrr
親世代と子世代の世代間格差は、日本経済構造の病だから。社会は親世代を保護し、親世代は子世代を保護する。それは親世代が死ぬまで変わらない。

金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
親世代に比べて給料が低いから働かないなんて馬鹿いねーよ。不況で仕事が無いんだよ、不況で給料が安いんだよ。問題の解決は不況をどうにかする事。贈与税減税は不況対策に大してならないし、格差の再生産になって南米型不効率経済を生み出す構造悪化政策。

pikarrr
贈与税減税はまさに即効性でしょ。

日本の閉塞的な雇用環境。正社員既得権益のために、雇用の調整弁としての若者の派遣を生んでいる。ここには生産性が低くても給料が高い親世代と、その犠牲になる就職難の子世代の世代間格差がある。

長期的には、この構造を改善しないといけないが、短期的には、貯め込まて停滞する親世代の700兆円の貯金を流動化する必要がある。そのためには、引きこもり、オレオレ詐欺方式が一番。ようするに親世代は子供のためには、無防備に財布が緩むという心理を使って、市場に流通させる。

ようするに、「政府によるオレオレ詐欺的即効性政策」だよ。

金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
相続税が廃止されているスイスは好景気だよ。格差なんか実はたいした問題じゃないんだよ。

金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
その通り。景気にも関係しない。だから格差拡大政策を言う奴は景気対策ではなくて露骨な利益誘導。

pikarrr
格差の本質は、賃金、貯金の問題ではないよ。雇用が流動化しないこと。賃金が高く生産性が低い親世代が居座ることで、子世代の労働力が、派遣などの単純労働で死んでいる。雇用に競争原理を導入すれば、居座り正社員のモチベーションが上がる。

だから日本の生産性そのもの閉塞し、国際競争力を落としている。日本経済の共有サイドの一番の問題ではないかな。

pikarrr
これは親世代が死ねば、雇用は流動化するだろうし、遺産贈与によって流動化するだろうけど、贈与税減税によって、早めに進めようと言うこと。麻生に誰が提案したのか、これは方法論としてはかなり賢い。

あまり大きな規模が見込まれていないのが、残念だが、子世代はうまく言いくるめて、親からいまのうちに財産をぶどるんだな。

金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
どうして、親世代が死ねば、雇用は流動化する?今のマクロ政策不在のまま親世代が消えたら、正社員と非正社員の固定化という形になるだけだろ。

pikarrr
そもそも終身雇用なんって非効率な方式は、戦後日本の高度成長期にしか成り立たないでしょ。

親世代が特殊な世代を生きてきたわけで、といっても、その世代が重役なわけで、みんな同士で首を切るわけも行かない。だから子世代に負荷をかけている。

その世代が定年退職していけば、経営的にも、競争原理を持ち込み、雇用の流動性を上げるしかないよ。国際競争にも生き残れない。

pikarrr
雇用の流動性を上げれば、とりあえず「供給サイド」の生産性は上がるでしょ。問題は「需要サイド」の向上だけど、こればかりは水物だから。派遣、フリーターって、そもそも就職できなくてなったというよりも、気楽に生きたいからなったわけで。不況になって泣き言言っているが。

雇用の流動性が上がれば、あと肉食系女子も働きやすいだろうし、男は一生のうち働いたり、やめたり、雇用形態は多様化するから、ネット好きは、需要を押し上げないだろうな。

金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
派遣、フリーターが気楽に生きたいからなったわけじゃないというのは、最近はどうも違うらしいみたいな調査があったと思うけど。

pikarrr
勝ち組/負け組という言葉の流行はじめは、最初は半分ネタだったと思う。フリーター=負け組というレッテルを、「そんな単純なものじゃないよ。金がすべてか(笑」と笑う余裕があった。それがいまでは、企業に雇用の調整弁として利用されて、笑うに笑えない。

でも長期的には雇用形態の多様化は一つの流れでしょう。


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