オタク、ネット技術、強者叩き。ブログで受ける三大ネタを越えて

pikarrr2009-06-13

ブログで受ける三大ネタ 。オタク、ネット技術、強者叩き


再度、梅田望夫「日本のWebは「残念」発言について。*1

確かに日頃から日本のネット文化は特殊であるように感じています。ブログを書いていると受けるネタというものがあって、オタク、ネット技術、強者叩き。これがブログで受ける基本的な三大ネタです。

これは、ネット住人の問題という以上に、日本社会全体としてのネット文化の需要のされ方の問題だと思います。以前、池田信夫が記事を雑誌に書いても読者数よりも、ブログへのアクセス数の方が多いというようなことを言っていましたが、必ずしも比較できない質の違いがあると思います。たとえばアクセス数は読んだ数ではない。さらには読者層の違い。

日本の中でブログはどれほどの影響力があるのか。最近は、2ちゃんねるでの炎上がマスコミに取り上げられて話題になります。2ちゃんねるとマスコミの暗黙の共役が隠れた世論として働いているように思いますが、ブログに関しては、アルファーブロガーといっても社会生活へ影響していると感じることはまったくありません。イメージとしてはブログはごくごくマニアな趣味の世界という感じです。




ナビゲートシステムの充実でニッチな話題を盛り上げる


はてな生活5年目ですが、個人的に雰囲気が変わったなと思うタイミングが二つありました。どちらもブックマークに関してですが、これだけ多くのブログを見るにはどうしてもブクマランキングが重要になります。

一つははてなブックマークが導入されてランキング化されたとき。これらによってつながりが強化され、全体の雰囲気が変わったように思います。しかし一元的なブクマランキングの導入は多様性の縮減でした。中身のないリンク集が上位にきて、ブログ読者は馬鹿か、という議論がありました。

もう一つはいまのようにはてなブックマークランキングが分野別に分かれたとき。必ずしもこれだけの影響ではないと思いますが、分野別ブクマランキングの導入は全体のレベルを上げたように思います。

梅田の発言とは異なり、最近のブログのレベルは確実に向上しているように感じます。それぞれの専門知識を持つ人が増えています。先にも書いたように、ネット上で梅田が求めるようなリベラルな発言が少ないのはブログの特性というよりも日本社会そのものの反映でしょう。

現状を嘆くよりも、ブックマークランキングなどのナビゲートシステムをもっと充実させることを希望します。たとえば政治的な発言を盛り上げたいなら、数少ない人々をうまく出会わせて、議論を活発にする。すると自然と輪も拡がるでしょう。まさにそれが梅田が重視するアーキテクチャの力ではないでしょうか。たしかにオタク、ネット技術、強者叩きだけが盛り上がるネットは寂しいですね。

*2

*1:なぜ梅田望夫「日本のWebは「残念」と言ったのか http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20090609#p1

*2:画像元 http://hrastaman.blog92.fc2.com/blog-entry-33.html