「ダイジョーブだよね?若者とニッポン」

pikarrr2010-05-08


NHK「ダイジョーブだよね?若者とニッポン」がむごい



pikarrr*1: 昨日のNHKの大人と若者の討論番組「ダイジョーブだよね?若者とニッポン」http://www.nhk.or.jp/korekara/)は近年稀に見る酷かった。大人の人選をどうやったのか?いまどきあんな大人世代はすごいぞって人そういないでしょ。不景気で大人だってそう酒飲みにいかないし、国の子孫反映のために生きてる人なんかいないでしょ。説教することを前提に番組演出しすぎ。やらせに近いよ。


yhosok*2: いやぁ、全く同感です(笑)


sugiura_design*3: 確かに… 最初いつの時代の番組?って思ったぐらいw 


pikarrr: 若い人の方が絶対に主体的ですよ。自由で選択肢が多い。昔の人はだいたいレールがあってなにもせずにおれた奇跡の世代ですから。草食系の前にお見合い結婚比率めちゃくちゃ高いでしょ。






なぜ若者は上司と飲みに行かないのか



pikarrr: 会社で上司と飲みに行かない若者。上司は確かにその仕事には優秀だし尊敬しても、情報社会の多様な価値の中では、むしろ仕事に没頭するから乗り遅れてる。仕事を離れるとただのおっさんと仕事が終ってまで付き合わされるのは苦痛でしかない。


tatsuya1970*4: 自戒


pikarrr: 自戒するようなものかどうか。構造的な問題?若者もまた何かに没入し時代遅れになっていく。情報社会では若者と大人のギャップが大きくならざるおえない。


pikarrr: 情報社会で育った若者はとても高いメタ視線をもって生きています。たえず全体を俯瞰することを生きる地図として持っている。仕事に没入しながらもズームアウトして社会全体としてみるとどうか、このようにバランスを取る。それ故に自らの行為にもクールに消極的になりやすい


pikarrr: たとえば少し前の食品偽装問題で彼ら社長は一度目の記者会見で無邪気です。戦後叩き上げで会社を育て上げとても優秀。そしてタイムカプセルのようにその価値の中でだけで生きてきた。だから最初、社会的反響がわからない。仕事のできる人は多かれ少なかれそうでしょ。若者はそこに危険と嫌悪を感じる。


shuntaco*5: 私が若い頃上司と全く飲みに行くことの無い生意気な社員でした。自分の給与分さえ稼げないのに生意気な口を利き、仕事が終わればそそくさと帰宅。ねじ曲がっていた私を、他の社員は扱いに困っていたと。そーゆー若い頃の嫌な自分を思い出してしまいました。


pikarrr: ん〜それとは大きく違うとおもいますけど。いまの若者はそのような生意気に映っているんですかね。彼らの俯瞰地図では会社も会社関係者もほんの一部でしかないんです。それも古い価値観の魅力が低い部分。そして会社外は遊びでなく生き延びるために必要な部分ですね。


pikarrr: 昔の人には生き延びることが会社との絆を深めるという受動的な生き方ができましたが、若い人はまったくそんな安心は持てない。絶えず俯瞰地図を広げ、会社外と繋がる。もっと多様な価値の中で主体的でなければならない。これはある種の現代の強迫ですね。


pikarrr: 昔はみんなが買う物を受動的に消費すれば良かった。自動車ってほんとうに必要だったのか。みんなが持つから持つ。みんなが結婚するから結婚する。若い人は流動性が高い、価値多様、お金がない状況で生き延びるためにもっと主体的に消費選択する必要がある。


pikarrr: いままでの経済成長期に比べると、いまの若者はほんと可哀想な世代です。そりゃ、田舎に帰って安心して暮らしたくもなりますね。たぶん田舎に帰っても大変だと思いますが。


shuntaco: なるほど。おそらく田舎の方が大変です。職もないし。


pikarrr: 大学卒業後に田舎に戻る人が増えているのは家族や友人がいるから。社会的な地位の工場より社会関係を重視する傾向






大人は正社員維持のために社会の捨て石になる若者に感謝すべき?



pikarrr: なんといってもいまの若者は就職面でかわいそう過ぎるでしょ。ボクは大人の正社員維持のためにいつも社会の捨て石になってくれてありがとうと拝んでます。


syuu1228*6: それは言葉が悪すぎる。


pikarrr: それが現実。大人は若者に感謝すべき


umakizon*7: 僕も、多くの非正規雇用の若者たちを自分が搾取していると身近に感じてます。


TNakamura39*8: うーん、新卒雇用と既存社員の雇用とは、あまり関連はないんだけどね。新卒が減ってるから既存社員の雇用が維持出来てるわけじゃないし。


pikarrr: 直結ですよ。


TNakamura39: 直結してるとは思えませんが?、そもそも新卒雇用と既存社員の雇用を同軸で考えたら新卒は雇うメリットがなくなると思いますが?


DrFaust*9: 自分も派遣で働いてたことありますけど、ごめんなさい。その認識は間違っているような…?固定費(人件費)の削減が、非正規化(有期雇用、客先常駐(偽装請負偽装派遣)+雇用抑制ですよね。@pikarrr さんのサブ問題(弱いとこにしわ寄せ)じゃないんですか


pikarrr: いま大手会社で問題になってるのは退職近くなって役職につかず暇にしている人が増えてること。正社員の雇用を守るために新人の正社員をへらし非社員で人件費を抑える。有名な社会問題ですよ。


pikarrr: 日本で米国のように正社員を切れないのは終身雇用体質の残りもあるが戦後の激しい労働組合闘争がありますね。これで労働者の雇用は守られたがいまそれで若者が非正規雇用で搾取されている。皮肉というか。時代というか






若者の主体的な従順さ



shuntaco: 今の若者は私と違って、不安なくらい良い子たち。生意気な子は殆ど居ませんね。

pikarrr: やっと就職出来たから従順でしょうね。ただ俯瞰地図を持ち、仕事を、会社を値踏みして、会社外のチャンスをさがしてる。昔が受動的な生意気さとすればいまは主体的な従順さ。


shuntaco: 従順なのは正社員になってもいつ会社から解雇されるか判らないから、主体的な従順さに変化せざるを得ないとすればそーゆー生き方しか選べない若者にとっては非常にきついですね。


pikarrr: でもこれって世界的に普通かも。日本企業が海外で工場を作るときの問題が、現地の人が従順に仕事して信頼関係ができたと思ったら、学んだ技術を持って他社に転職する。技術盗まれ日本人愕然、みたいな。


shuntaco: そーゆー構図は昔から有ったような気がします。だから、独立出来ないように肝心なところは教えないみたいな会社も多い。


pikarrr: 最近は退職者が途上国に技術を売るパターンが増えてますね。間を結ぶ派遣会社が流行りみたいで。最近の韓国企業の伸びの要因の一つとか。そういう意味では主体的な従順さでは大人と若者構図も意味がないのかも。
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