日本人はもう懸命に働く必要はないのか?

pikarrr2010-05-16


週休4日で世の中回る?



yhosok: だけど、何で残業が問題になるんだろうなぁ。100年前と比較にならないぐらい各分野の生産性は上がってるはずなのに。自分の思いとしては、週休4日、あるいは一日の労働時間を3〜4時間ぐらいにしても世の中回ると思うんだが。ただし、国際的にベースルールを共通化する、という前提付き(笑)。


pikarrr: 実際の生活を見るとやっぱり年々便利になってるからな。テレビのデジタル、液晶、ネットに光、無線とか、生活向上のためにはみんなで働かないと。


yhosok: 働くのは必要ですけど、今の半分以下でいいんじゃないか?ということなんですよね。例えば、食料自給するためには人口の数パーセントがその分野に従事すれば充分ですよね、現状の生産力だと。


pikarrr: 流れとしては、労働時間を減らす→経済成長が低下→雇用が減る→格差が広がる→格差を生まないよう法的に労働時間を規制する→闇労働が増える?みんな働きたいわけで労働の自由を奪うのか?あとは外資をどうするかだね。日本企業の価値が下がり外国資本に変われ、経済的占領されないか?


pikarrr: 社会主義以上の高度な計画経済が必要になるよね。たぶん適度な労働時間調整できずに、大量の失業者がでて破綻するんだろうね。資本主義は何にせよなるように任せるしかなくて、それは自由競争による経済成長なんだよね。


pikarrr: 今日本を筆頭に少子高齢化、低経済成長社会さらに環境問題に向かっているけど、これって案外、自然の資本主義が低労働社会へ成熟する過程かも知れないね。人間心理を含めた大きな自然の自己調整機能が働いているのかも


pikarrr: ボクたちは漠然と進歩史観にいるけど、実は量ではなく質も変化している。産業革命以降の爆発的経済成長、人口増加は一回かぎりのことだし今後はその量的な延長にはない。日本はその過渡期にいて省エネ型の生活に戻らざるをえないんでしょうねマルクスの予言通りになるかは知らないけど






資本主義のドライブは?



yhosok: 先進国で労働時間を減らすと経済成長が低下する、という根拠はあるんでしょうか。工業社会であれば2倍働くと2倍の生産、利益が出たかも知れませんが。あと、労働時間は青天井ではなくて、一日24時間がリミットです。その中で生産性を上げなければ鞘取りができなくなります。


yhosok: そうですね。資本主義をドライブしているのは「鞘取り」であって、それが無くなれば動きが停滞するのは当然です。日本みたいな先進国では労働時間に比例して利益を出せない。費用対効果が限りなく薄くなるわけで、そうなるとただ頑張ったってダメなんですね。


pikarrr: : 単に比例関係とはいいませんが、相関はかなり高いでしょう。なんだかんだいっていまも日本人はめちゃくちゃ働いている、だから経済が支えられている。


pikarrr: 鞘取り?


yhosok: 価格の歪みを利用して利益を得る。途上国の労働で生産する、技術革新で廉価に高機能なものを生産する、など。


pikarrr: 剰余価値の搾取ね


yhosok: そうそう。中国なんかだったら、「働いたから儲かる」が成立すると思いますが、日本でそれは成り立ちにくいですね。それをめちゃくちゃに働いて成長をキープってどうなんだろうか、という。


pikarrr: 資本主義のドライブは鞘取りでしょうか。産業社会という電車に乗り込んだ以上、資本主義以外にいまの豊かな社会を達成できない以上、後戻りできない。


yhosok: 鞘取りできなければ誰も投資しませんから資本主義は終了しますよ。なので、実体経済の成長が無ければ、何でもいいからバブルにして鞘取りしようとする。


pikarrr: 確かにいまの日本はむちゃくちゃに働かない選択はあるかもしれませんが、それは個人の自由と言うことでしょうね。ただあまり働かず、「相対的に」貧しく生きるのは覚悟がいるかと。


yhosok: めちゃめちゃ働いてもたかが知れてるのであれば、労働時間を短縮していくのがベターじゃないですかね。意味の無い行為を減らせるのは、それはそれで一つの「成長」だと思いますよ。より働かなくてもよい社会へ向けて、制度を整えてく。時間外労働は罰金、とか(笑)。


pikarrr: 資本の意味は鞘取りが先か、産業社会が先か。たとえば産業革命前にも商人貿易への資本投資はありましたから。テイクオフは産業社会への人々の殺到による。


yhosok: 確かに自発的にしろ強制にしろ、賃労働への流入なしには資本主義社会は無いですね。ただ、その動力になるのは、利潤を出してそれを再投資する、という循環運動にあるんじゃないでしょうか。


pikarrr: この辺りはまさにマルクスウェーバーの資本主義起源の対立になるので難しいですが、資本に関係しないほとんどの労働者のインセンティブはどこにあるのか?ただ資本家に搾取されているのか。


pikarrr: 要するに「鞘当て」がドライブなんだから株価が上がらない現状で労働する必要はないということですか。ではなくて価値はあくまでも生産現場で生まれるので株価が上がらなくても経済は成長し、豊かになっているわけです。






現代日本人はどこまで安心になったか?



yhosok: いやー、そこはモチベーションがどうの、といくら言っても、やっぱりどこかに生活不安ってあるんじゃないですか?バブルの頃は消費社会だとか言われてましたけど。


pikarrr: そうですね。仮に生存の安心を人が求めている一番のもので、そのために労働があるとして、現代日本人はどこまで安心になったか?


yhosok: でも、事実として日本ってバブル崩壊以降は成長あまりできてないわけですよね。金利も極限まで低いし。


yhosok: 資本主義が発達しても、決して「安心」にはならないわけですよ。問題は絶対的な生産力ではなくて、その時代でどれだけ鞘取りできるか?なわけですから。常に貧困への不安はあると思います。


pikarrr: そもそも安心は可能か、という疑問はありますが。どちらにしろ資本主義に安心を委ねているわけです。かつての農耕のように生産手段を持たないわけで、この電車が破綻したら明日の生活もできない。これは金持ちでも同じです。だから経済を成長させるしかない。






日本国は外需で生きていけるか?



pikarrr: ボクが資本の力で重要だと思うのは日常より非日常。ケインズの言うエコノミックアニマル。ようするにリスクにあるところに投資しする。いまなら途上国への投資とか。安定した所に投資しても儲からないので。もう日本は有望な投資先ではない。


yhosok: : そうそう。だから日本が中国などへ投資する投資会社化するか、全く違った道を探るかしないといけないわけですよね。で、前者はアメリカの金融資本主義としてついこの間まで実際にやっていて、破綻しました。


pikarrr: 日本国の投資会社化(笑)世界に寄生して生きようと。それこそ安心がない。こつこつ働きましょ。せっかく世界一の高度消費社会システムを発達させているのですから。


yhosok: でも国内成長が無いなら海外の成長に頼らざるを得ないのでは?


pikarrr: だからいま外需が日本を支えているわけです。投機でなく企業の海外進出がさらに盛んになっている。


pikarrr: フリーターが増えているのは雇用がないだけでなく、労働形態の選択肢が増えていることでしょ。それだけ高度な消費社会になったということでしょ。国内で働かない人がいれば、海外にでるなど懸命に働きたい人もたくさんいるわけで自由ということですね。


yhosok: 日本が今後も外需で強いままでいられるということですか?どちらかと言うと、日系企業が海外に出て行って、日本列島に恩恵が無くなっていってると思いますけども。パナソニックとか、日本人雇用を減らしていく感じですよね。


pikarrr: 海外に出ることは海外の安い人件費を求めるので日本の雇用は減りますが、海外で日本製品が売れるのは、日本で開発され販売された他国に負けない高度な製品だからですね。だからなおさら日本人は頑張って働かねば
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