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西洋近代が生み出した「十分なマクロ領域」 ダーウィンの進化論の衝撃は進化そのものではなく自然淘汰にある。ダーウィンはこの発想をマルサスの人口論から得た。すなわちこの世界そのものが持つ自浄作用である。マルサスの自然の人口調整は、これが限られた…
仏教の抽象性 精神性の系譜を考えると、いくつかの跳躍、遷移点がある。たとえば仏教以前にすでにインド宗教は成熟していた。宗教の基本は豊穣を祈る呪術的な自然宗教である。自然宗教は強さがなく、人々の生活慣習の中に埋め込まれていた。その中からインド…
1 環境と欲望 2 西洋禁欲主義の起源 3 武士道と禁欲主義 4 禅と禁欲主義 5 西洋の台頭 6 資本主義と禁欲 禁欲主義とは、感性的欲望を悪の源泉、またそれ自体が悪であると考え、それを出来る限り抑圧し徳に進み魂の平安を得ようとする道徳上宗教上の立…
奴隷制と職の体系 (ローマ人の)法学者によれば、あらゆる人間は自由人であるか奴隷であるからである。奴隷とはみずからの意志を否認された者であり、人間というよりも道具であった。ローマ人は農場の道具を三つに分類する。はっきりとものを言うもの、あい…
日本人の原型1 「ただあること」 日本人の原型2 系譜の連続性 西洋人の基点、日本人の基底 禅的転倒と日本人の覚醒 浄土教と隠された自然 武士道と死のパフォーマンス 明治以降の日本人総武士化 最近のエントリーから抜粋しました。
系譜の連続性 ハイコンテクスト社会であることは、日本人を語る上でもっとも重要なポイントだろう。ハイコンテクストとは系譜の連続性が重視されると言うことだ。系譜とは一族の先祖であり末代であるが、日本人の場合には数代遡ればどこか繋がっているという…
「電化」と高度資本主義 いま起こっていることが人類史に残る出来事だが、考えるほどに今後の現実の生活にとっても重大なことだという実感が増している。日本人はまだこの震災の意味の重大さを十分理解していないように思う。エアコンが家庭に普及したのは9…
「同化吸収」 ああ、それで思い出した。和むかどうかっちゅーと、またちょっと微妙な話だけど、欧米系から見た日本の評価の話。俺の友人の飲み友達に、人類文化学の教授がおってな。彼の分析と、同じ研究者として向こうの連中と話しあった結果、欧米が深層心…
日常哲学派の問題意識は実践とはいかなるものか、ということです。主体という理想(理論)は実際には日常という慣習により依存している。イデオロギーという理想(理論)もまた日常の慣習により腐食している。 1 主体とは貨幣交換環境が生み出した症候 2 …
1 日本語はハイコンテクストな言語 2 文化は振動によって伝達されていく 3 言語という人間のリズム 4 日本人の同期することへのどん欲さ 5 日本人の習慣の破れに対する強迫性 6 日本人に甘えが氾濫する 7 日本人のスノビズムとマクドナルド化 8 日本…
甘えという語が日本語に特有なものでありながら、本来人間一般に共通な心理的現象を表わしているという事実は、日本人にとってこの心理が非常に身近なものであることを示すとともに、日本の社会構造もまたこのような心理を許容するようにできあがっているこ…
環境問題の胡散臭さ 環境問題はどうも胡散臭いですね。日本では電力インフラができあがって電力は安いから太陽電池は投資も高くて普及しない。このために補助金や余剰電力を電力会社へ買い取らせる処置が取られるけどこれをまかなうのは税金だ。太陽電池を買…
1 ベーシックインカム(働かない権利)からリビング‐ウイル(生きない権利)へ 2 ネオリベラリズムは「貨幣依存」から「他者回避」そして「信用格差」へ
1 経験主義について考えてみた 2 なぜ知識人は現代の超・格差を語れないのか セカイ系権力の誕生 3 なぜ自由主義は格差を生むのか 4 なぜ日本人はグローバルエリート権力を認めないのか 5 セカイ系権力とパンデミック世界
1 なぜマクドナルドはくつろげるのか マクドナルド型規律訓練権力 2 なぜマクドナルド型生権力が社会を全包囲するのか マクドナルド型生権力の見取り図
1 「生産消費者(プロシューマ−)の復活」 2 「資本主義活動」という社会的寄生物 3 「創造消費者(ネオプロシューマー)」の登場 4 Googleはトフラーの夢をみるか 5 アーキテクチャの経済性 6 環境対策でこそ生産消費者は復活するか
0)実際に純粋贈与はあるのか? 427 名前: 考える名無しさん 投稿日: 2009/03/26(木) 10:56:32 何故、贈与を求めるのか?それは、市場原理を逸脱する為であり、柄谷の言う「この私」としての自立する存在を客体的な機関に捉えられないためなのだろう。だ…
「万人に対する闘争」と慣習(コンベンション) 慣習(コンベンション)とはなにか。「コンベンション」は近代化の中で社会秩序はいかに可能であるかという議論からきています。ホッブズは「リヴァイアサン」(ISBN:4003400410)の中で自然状態では「万人の万…
1 なぜ人は人工知能化するのか 2 なぜ「フレーム問題」は錯覚なのか 3 再び、なぜ人は「フレーム問題」に陥らないのか 4 なぜ世界は言語記号のようにポイエーシス(制作)されるのか
なぜマンガは子供が見るものなのか マンガは子供が見るものと言われてきた。日本のようなマンガによる多様な表現が行われるマンガ先進国でも、まだまだそのような考えは根強い。なぜマンガは子供が見るものなのだろうか。簡単に言えば、実写に比べて画像表現…
1 アブダクションとレトリックと真理 2 情報化社会は脱構築する、とはどういうことか 3 快感を訓練するとはどういうことか 4 「成功した性関係」とはどういうことか 5 「女は存在しない」とはどういうことか 6 貨幣の魔法とはどういうことか 7 なぜ人…
1 純粋贈与と、贈与と、交換 2 貨幣への負債感 3 科学技術−国家(法)−貨幣 4 貨幣交換世界の正当性 5 神々の闘争
「感情労働」時代の過酷 以下の「「感情労働」時代の過酷」の記事は現代の傾向を象徴しているのではないだろうか。 「感情労働」時代の過酷 (AERA:2007年06月04日号) http://www.asahi.com/job/special/TKY200706050068.html 看護の領域など…
1 「無垢」はなぜ「汚物」なのか 2 なぜ芸術は人々の魂を揺さぶるのか
1 なぜ「ヘタレ化するポストモダンなのか?」 2 動物化とヘタレ化のメビウスの輪 3 ヘタレマップ 4 ヘタレサイクル 5 「もはや事件に会議室も、現場もないんだ!」 6 無垢欠乏の時代 7 ヘタレたち 8 ヘタレたち2 9 ヘタレはネットで覚醒する 10 …
『コミュニケーションは「まなざし」によって成立する ボクはネットコミュニケーションが大好きで、その可能性に期待しているが、信用はしていない。これはネットコミュニケーションを始めて、数年たち、いろいろ体験したボクの率直な感想である。 言語行為…
1 続 エロビデオはなぜワンバターンなのか その1 2 続 エロビデオはなぜワンバターンなのか その2
その1 偶有性と単独性 その2 「上から二冊目の本」 その3 小さなアウラの消費 その4 神の発明
その1 生命力という力 その2 社会的コミュニティから記号コミュニティへ その3 オタクの自己制作性 その4 ネットコミュニティの差異化運動 その5 2ちゃんねるスタイル その6 2ちゃんねる/大衆 その7 2ちゃんねるの二重構造 その8 2ちゃんねるを…